〜 カーミングシグナル 〜
犬は言葉が話せない分目や口、しっぽだけではなく体全体で気持ちを表現しています。
その事を「カーミングシグナル」と言います。
「カーミングシグナル」に似たもので「ボディーランゲージ」と言うのもあります。
嬉しいとき、寂しいとき、攻撃的なとき、ストレス・・・様々な思いをわんこは体一杯で表現しているんです。
ココでは「カーミングシグナル」、「ボディーランゲージ」の一部を紹介させていただきます。
コミュニケーションの手段の一つとして参考にしていただき、ワンちゃんとの愛情を深めていただければ幸いです。
あなたのわんこをじっと観察してみてください。
きっと、「カーミングシグナル」、「ボディーランゲージ」であなたに思いを伝えていると思いますよ!
しっぽ
しっぽを振る 振り方によって様々な意味があります。
【急にしっぽを立てる】
警戒
【左右にゆっくり振る】
親愛、信頼
【左右に激しく振る】
喜び、興奮
【後ろ足の間に巻きこむ】
怯え、恐怖、萎縮、寒い
 
歯をカチカチ鳴らす 相手の興奮を抑えようとしている 犬同士が出合って相手がわんわん吠え続けていると「落ち着こうよ!」って相手の犬に言っているようです。
口をパクパクさせる いやな気持ちを抑えたり、興奮を自分で抑えているようです。相手の興奮を抑えようとしている。 他の犬と出くわし、ワンワン吠えられている時。
口元を後ろに引く 相手に敵意がない事を表しています。 犬同士が顔を付き合わせた時に口元をキュッと引きます。
歯、歯茎を剥き出す 怒り、攻撃的な感情を示します。 ケンカ、いやな事をされた時。
鼻や口の周りを舐める 犬に対しては「敵意がないよ!」って言う意味。
人間に対しては嬉しさ、喜びのしるしです。
他の犬が近付いて来た時。
そっぽを向く、視線をそらす 興奮を抑制しています。あくびと同じで相手に「落ち着いて!」って言う意味や、敵意がない事を示しています。 叱られた時など。
一点をじっと見つめる 何か興味のある物、気になるものを見ています。  
飼い主の目を見る アイコンタクトです。合図、号令を待っています。  
瞬きをする 敵意のない事を表現しています。  
にらむ 自分の方が優位である事を相手に伝えています。これで相手もにらみ返すとケンカになります。  
鼻を持ち上げる 鼻を持ち上げ臭いを嗅いでいる動作は相手に敵意がない事をしらせており、相手を落ち着かせようとしています。人間似対しては、何かして欲しい時にこの様な仕草をするようです。  
ヒクヒクさせる 興味がある時にこういう仕草をします。  
ペロペロなめる 緊張を紛らしたり、相手の興奮を抑えようとしています。  
シワを寄せる 攻撃的な態度です。怒り等。 ケンカ、いやな事をされた時など。
ぴんと立てて前に向けている 興味がある事、気になる事などがある事を示しています。  
後ろに倒す 口を開きしっぽを振っていたりすると友好を示し、しっぽを下げ低い姿勢を取っていたら服従を示します。 飼い主が近付いて来た時など。
ペッタリと後ろにたたんでしまう 恐怖、怯え  
行 動
あくびをする 相手に対して、「落ち着いてください」「もう叱らないで!」 飼い主がわんこを叱っているときなど。
真剣に叱っているのにあくびをするのは、「ごめんなさい。」って言う意味もあります。あくびをしたからといって、うっといしい、聞いてないって言う意味じゃないんですよ!
飼い主の口をなめる 服従を示しています。  
飼い主の足元などに体をつけ寄りかかる 甘える気持ちや服従を意味しています。  
二匹(二人)の間を割って入ってくる<。 「違う群れの者だよ」って警告してくれてます。 散歩中に他の人や、犬を連れている人に出会った時。
座る 他の犬に対しては、争いごとの回避、人間に対しては服従と安心を意味しています。  
急に止まる 緊張を表しています。 他の犬が近付いて来た時に、急に立ち止まるのはその犬に対し注意を払っています。
前足(片方)を上げる 嬉しさや興奮を意味しています。  
体を引くい位置に落とす 足をかがめ、おしりを付きだすような仕草は「遊ぼうよ!」って誘っています。  
ふっとどこかに行ってしまう お互いが認め合い、安心な場所にいる事を示しています。  
立ち止まり、ゆっくりとした歩きになる 何かが近付いてきて注意し、様子を伺っている様子。  
カーブを描きながら近付く 相手に敵意がない事を表しています。
真正面から近付くのは敵意があるしるしです。
 
はしゃぐ 遊んで欲しい時や、嬉しさ、楽しさを示しています。  
物をくわえ、頭を振る とどめをさしている行動のなごり。
狩猟犬なども獲物を捕まえた後、このような行動をしますよね。
 
自分のしっぽを追いかけクルクル回る 遊びや運動が不足していてストレスによりこのような行動をする事があります。
単にかゆい、痛い、気になるなどの場合。
 
背を向ける 相手に対して「興奮しないで!」って強く思っている様子。相手を落ち着かせようとしています。 手の犬がワンワン吠えていたりして興奮しているとその犬に対して背を向けます。
おしっこをする 犬同士がお互い確認しあった後にするおしっこは「友達になったよ。」って言う意味です。
散歩の途中におしっこをして飼い主の顔を見るのは、最高の親愛のしるしらしいですよ!
 
相手の犬の横を通って近付く 犬(人)同士のコミュニケーションが既に取れていて、「友達だよ。」って言っています。自分の脇腹を見せて敵意がない事を知らせています。  
相手の犬を追いかけまわす。付き歩く 自分の方が優位である事を示しています。  
体を振るわす。
(ブルブルっとする)
何かを嫌がっています。  
地面の匂いを嗅ぐ 情報を収集するためにニオイを嗅ぐと言う意味の他に、自分や、相手を落ち着かせようとする場合もこの様な行動をする時もあるそうです。  
伏せをする 相手の興奮を抑えようとするシグナルの最も強い表現でもあり、自分の興奮も抑えようとしている意味もあります。  
お尻を擦り付ける 肛門腺の分泌液を出そうとしている。
排便の後に良くこの行動をする時があります。
 
マーキング 自分の縄張りを主張しています。 散歩中に何度も電柱などにおしっこをする。
マウンティング
(他の犬に後ろから覆いかぶさる行動)
性行為ではない時は、相手より自分の方が優位である事を表現しています。  
転位行動 意思とは違う行動をする。 遊んではいけないもので遊ぼうとして叱られた時に、床を掘るような動作をしたり、走り回ったりして、抑えられたストレスを違う動作をする事で発散させています。